麋角解(ファイナル) - 2015.12.27 Sun
麋角解(さわしか の つの おつる)
『麋〔ビ〕』とは、トナカイ、なれしか、おおしか、のことで・・・
『麋角解』とは、オオシカの角がとれる時期のこと。
トナカイの角は春に生え始め、冬のこの時期に脱落してしまうそうです。
「この人、ファイナル!ファイナル!って、何回やるの!?」って、友人は申しますが、
シルヴィ・ギエム
1965年フランス・パリ生まれのバレーダンサー
バレー界の至宝とうたわれ、コンテンポラリーを中心に活動を続けていましたが
2015年を持って引退を表明したんです。
「『シルヴィ・ギエム』のボレロは、見ておいた方がいいわよ!!」と教えてくれたのは、コーラスの友。
喉頭癌を患って、コーラスをやめて・・・今、どうしているかしら?
確かに『ボレロ』は、衝撃的だった。
モーリス・ベジャール振り付けの映画『愛と悲しみのボレロ』 は、ジョルジュ・ドンが踊り世界に知れ渡り、
もともとクラシック・バレー界出身のギエムがこの作品に挑戦して、ギエムの代表作になったそうだ。
2015年10月 第27回高松宮殿下記念世界文化賞に選ばれた時に
「ダンスをするために生まれて来た。ダンスが私を見つけてくれた~といえるかもしれない。
為すべきことを知り、ダンスを、周囲の人々を、観客を、39年間ただ愛してきただけだ!!」~と
100年に一人の天才、バレエ界の至宝とうたわれるバレエダンサー
強靭かつ優美で柔軟な肉体を持ち、圧倒的な身体能力と豊かな表現力で観客を魅了する
長い腕と脚が・・・スーッと上がり、時計の針が6時を指すように、一直線になって天と地へ伸びる・・・
完璧に180℃開脚する「6時のポーズ」は、彼女の代名詞なんです。
こんな素晴らしいバレーダンサーが・・・2度と現れないとしたら~見ないわけにはいきません。
アクラム・カーン(ロンドン・オリンピック開会式の振り付け担当)が振り付けをした『テクネ』
インドの古典舞踊を元にしたカーン流の動きを使いながら環境問題をテーマにした踊りなんです。
舞台中央に木の形をしたオブジェがあって、民族的な音楽にギエムも屈みながら足をチョコチョコさせ
木の周りで素早い動きを繰り返し、床を転がるギエムの姿は、虫のようでもあり爬虫類のようでもあり
生気のない木に何かを伝えようとするその必死さと無力さを共感。
ギエムの長い指が、そこだけ何か別の意思を持った生き物のように動く様、
パワーを受け蘇生していく動き出す木の様を見てギエムのこれからの活動とイメージがダブった。
不可能に近い完璧なポーズに衝撃を受け、しなる弓のような動きにも心奪われました。
バックでの3人のミュージシャンの生演奏。インド音楽の独特のメロディー、リズム、歌もよかった。
ラッセル・マリファントによる新作『ヒア・アンド・アフター』は、女性同士のデュエット。
マッツ・エックによる『バイ(Bye)』は、ギエムのダンサー人生を集約したかのような一人の女の物語。
外から部屋の中を覗き込み、好奇心のまま部屋の中に入ったギエムは、少女のような純真さ~
成熟した人間の機知、孤独といった様々な側面を見せながら、50歳となった今も衰えを見せない驚くべき
身体を存分に活かし、ひとしきり戯れるように踊り、新しい世界を求めて部屋の外へと旅立っていく~
感動的な最後の場面に、ギエム自身の新たな人生への出発を重ねずに観ることは難しい・・・という。
ギエムは、自分の身体と登場人物にあった振り付けを重視し、華美な衣装や型にはまっただけの
振り付けを嫌い、歯に衣着せぬ言動で、『マドモワゼル・ノン』の異名を持つそうです。
ギエム自身、今は環境保護の活動に熱心とか。
「ある森で火事があって、野生動物たちはみな逃げているのに、
ハチドリは逃げずに一滴一滴の水をかけ火を消そうとしている姿に・・・
『自分にできることをしている』と答えているように感じ~
ギエムもこの鳥のように、
”自分が出来ることをしたい。美しい地球のために、人類が生き残るために”」・・・と。
今回、『ライフ・イン・プログレス』では、上演されませんでしたが
12月31日、22時からBunkamuraオーチャードホールでは、『ボレロ』でカウントダウンをするそうです。
2015年もあと5日で・・・2016年に~
72候をもとに1年間、何とか書き綴ることができましたのも、皆様のお蔭です。
来る年は、もう少しゆっくり過ごしたいな・・・と思いますが、性分です~相変わらずかもしれません。
でも、新しい何かに挑戦している私もいるかもしれません。
今後も・・・ご贔屓に~
来る2016年が、皆様にとって素晴らしい年になることを、祈念いたします。
ブログランキングに参加しています。
お帰りの際、1クリックしていただけると嬉しいです。
↓
『麋〔ビ〕』とは、トナカイ、なれしか、おおしか、のことで・・・
『麋角解』とは、オオシカの角がとれる時期のこと。
トナカイの角は春に生え始め、冬のこの時期に脱落してしまうそうです。
「この人、ファイナル!ファイナル!って、何回やるの!?」って、友人は申しますが、
シルヴィ・ギエム
1965年フランス・パリ生まれのバレーダンサー
バレー界の至宝とうたわれ、コンテンポラリーを中心に活動を続けていましたが
2015年を持って引退を表明したんです。
「『シルヴィ・ギエム』のボレロは、見ておいた方がいいわよ!!」と教えてくれたのは、コーラスの友。
喉頭癌を患って、コーラスをやめて・・・今、どうしているかしら?
確かに『ボレロ』は、衝撃的だった。
モーリス・ベジャール振り付けの映画『愛と悲しみのボレロ』 は、ジョルジュ・ドンが踊り世界に知れ渡り、
もともとクラシック・バレー界出身のギエムがこの作品に挑戦して、ギエムの代表作になったそうだ。
2015年10月 第27回高松宮殿下記念世界文化賞に選ばれた時に
「ダンスをするために生まれて来た。ダンスが私を見つけてくれた~といえるかもしれない。
為すべきことを知り、ダンスを、周囲の人々を、観客を、39年間ただ愛してきただけだ!!」~と
100年に一人の天才、バレエ界の至宝とうたわれるバレエダンサー
強靭かつ優美で柔軟な肉体を持ち、圧倒的な身体能力と豊かな表現力で観客を魅了する
長い腕と脚が・・・スーッと上がり、時計の針が6時を指すように、一直線になって天と地へ伸びる・・・
完璧に180℃開脚する「6時のポーズ」は、彼女の代名詞なんです。
こんな素晴らしいバレーダンサーが・・・2度と現れないとしたら~見ないわけにはいきません。
アクラム・カーン(ロンドン・オリンピック開会式の振り付け担当)が振り付けをした『テクネ』
インドの古典舞踊を元にしたカーン流の動きを使いながら環境問題をテーマにした踊りなんです。
舞台中央に木の形をしたオブジェがあって、民族的な音楽にギエムも屈みながら足をチョコチョコさせ
木の周りで素早い動きを繰り返し、床を転がるギエムの姿は、虫のようでもあり爬虫類のようでもあり
生気のない木に何かを伝えようとするその必死さと無力さを共感。
ギエムの長い指が、そこだけ何か別の意思を持った生き物のように動く様、
パワーを受け蘇生していく動き出す木の様を見てギエムのこれからの活動とイメージがダブった。
不可能に近い完璧なポーズに衝撃を受け、しなる弓のような動きにも心奪われました。
バックでの3人のミュージシャンの生演奏。インド音楽の独特のメロディー、リズム、歌もよかった。
ラッセル・マリファントによる新作『ヒア・アンド・アフター』は、女性同士のデュエット。
マッツ・エックによる『バイ(Bye)』は、ギエムのダンサー人生を集約したかのような一人の女の物語。
外から部屋の中を覗き込み、好奇心のまま部屋の中に入ったギエムは、少女のような純真さ~
成熟した人間の機知、孤独といった様々な側面を見せながら、50歳となった今も衰えを見せない驚くべき
身体を存分に活かし、ひとしきり戯れるように踊り、新しい世界を求めて部屋の外へと旅立っていく~
感動的な最後の場面に、ギエム自身の新たな人生への出発を重ねずに観ることは難しい・・・という。
ギエムは、自分の身体と登場人物にあった振り付けを重視し、華美な衣装や型にはまっただけの
振り付けを嫌い、歯に衣着せぬ言動で、『マドモワゼル・ノン』の異名を持つそうです。
ギエム自身、今は環境保護の活動に熱心とか。
「ある森で火事があって、野生動物たちはみな逃げているのに、
ハチドリは逃げずに一滴一滴の水をかけ火を消そうとしている姿に・・・
『自分にできることをしている』と答えているように感じ~
ギエムもこの鳥のように、
”自分が出来ることをしたい。美しい地球のために、人類が生き残るために”」・・・と。
今回、『ライフ・イン・プログレス』では、上演されませんでしたが
12月31日、22時からBunkamuraオーチャードホールでは、『ボレロ』でカウントダウンをするそうです。
2015年もあと5日で・・・2016年に~
72候をもとに1年間、何とか書き綴ることができましたのも、皆様のお蔭です。
来る年は、もう少しゆっくり過ごしたいな・・・と思いますが、性分です~相変わらずかもしれません。
でも、新しい何かに挑戦している私もいるかもしれません。
今後も・・・ご贔屓に~
来る2016年が、皆様にとって素晴らしい年になることを、祈念いたします。
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● COMMENT ●
ikさん、おはようございます
主人が、仕事で~早朝出かけたので、朝からPCの前で・・・
興味の矛先が彼方此方と・・・
ブログのため・・・と思われるのは癪だけど~
なんだか気が逸るのよ~ね・・・
等閑にしていたブログも、自分日記のような気分で再開しようかな~と
最近の出来事を書き綴っています。
自分で忙しくしているじゃん!!~って言われそうね。
弟さんって、時々下町情報をくださる方ですか?
ハイ、私もikさんのブログ更新がないと心配していました~よ。
でも、みんなそれぞれの事情で生活しているんだから・・・無事なら安心~てなもんよ。
今までは、72候を追って書き綴りましたが、
来年からは、ちょっとゆっくりしていこうと思っています。
こちらこそ、ikさんのコメントに励まされて・・・続けられました。
来年も・・`・∀・´)ノヨロシク~ね。
興味の矛先が彼方此方と・・・
ブログのため・・・と思われるのは癪だけど~
なんだか気が逸るのよ~ね・・・
等閑にしていたブログも、自分日記のような気分で再開しようかな~と
最近の出来事を書き綴っています。
自分で忙しくしているじゃん!!~って言われそうね。
弟さんって、時々下町情報をくださる方ですか?
ハイ、私もikさんのブログ更新がないと心配していました~よ。
でも、みんなそれぞれの事情で生活しているんだから・・・無事なら安心~てなもんよ。
今までは、72候を追って書き綴りましたが、
来年からは、ちょっとゆっくりしていこうと思っています。
こちらこそ、ikさんのコメントに励まされて・・・続けられました。
来年も・・`・∀・´)ノヨロシク~ね。
heartもBoleroも好かったです!
サンタの貼り絵(?)は大きな写真で見て、見事な出来栄えだと再確認しました。一つ指摘をするなら、セロテープでパーツをつながずに、接着剤を使うようアドバイスして下さい。
で、ダンスですが・・・動画のボレロ、感激しました!ボレロで確認すると、この動画のボレロは「フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽」とありました。イヤホンを取ってダンスだけ見たり、イヤホンを付けて目をつぶり音楽だけ聴いてみましたが、見るだけ、聴くだけではだめですね、聞きながら見ると圧巻のパーフォーマンスと言えるでしょう。っていうのは、そもそもダンスやクラシックには関心が薄いmhだからと思いますが、その私でもこのパーフォーマンスは本物だ!と断言してよいです。で~このボレロの実演は年末bunkamuraでやるんですね?おぉ、S席13千円、A席11千円ですか!考えてみますが・・・多分・・・
で、ダンスですが・・・動画のボレロ、感激しました!ボレロで確認すると、この動画のボレロは「フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽」とありました。イヤホンを取ってダンスだけ見たり、イヤホンを付けて目をつぶり音楽だけ聴いてみましたが、見るだけ、聴くだけではだめですね、聞きながら見ると圧巻のパーフォーマンスと言えるでしょう。っていうのは、そもそもダンスやクラシックには関心が薄いmhだからと思いますが、その私でもこのパーフォーマンスは本物だ!と断言してよいです。で~このボレロの実演は年末bunkamuraでやるんですね?おぉ、S席13千円、A席11千円ですか!考えてみますが・・・多分・・・
mhさん、今晩は~
『プレゼントのお返しは!?』と要求されて、6歳の子が即興で作った『サンタとトナカイ』です。
セロテープであろうと~なかろうと・・・ジージになった(!?)らしいmhさんだって
5~6年後に、お孫さんからこのような施しを受けたら・・・そんな一言は~絶対言えない筈!!
お釈迦様の弟子にしては・・・下世話すぎまする~ぞ!!
この写真を葉書にして送ったらheartから、昨夜電話がありました。
「葉書届いたよ!!でもね~・・・」と
「でも、何よ!?」と聞いたら
「もっとサンタを上に貼ってほしかった~な!!」・・・と。
彼なりのイメージがあったようです。
先日の公演時に、ファイナルの立見席の発売をしていましたが、8000円でした。
立見席なんて売ることがあるんだ!!~と驚き
何枚売れたのか・・・気になりますが~大したものです。
mhさんも未知の世界であったようで~貴方に教えられるばかりではなく
you tubeも、ブログUPした甲斐があり、私としては・・・嬉しいです。
いつも辛口のmhさん、
お孫さんの誕生・・・おめでとうございます。
来年は、も少し・・・ジージバーバの心境が加味できるよう
お釈迦様の弟子として修業を積むことを・・・お願い申し上げ~来年も( `・∀・´)ノヨロシク!!
~♪(*b'v'd)うひゃひゃ~元・戦友の moanlisaより
セロテープであろうと~なかろうと・・・ジージになった(!?)らしいmhさんだって
5~6年後に、お孫さんからこのような施しを受けたら・・・そんな一言は~絶対言えない筈!!
お釈迦様の弟子にしては・・・下世話すぎまする~ぞ!!
この写真を葉書にして送ったらheartから、昨夜電話がありました。
「葉書届いたよ!!でもね~・・・」と
「でも、何よ!?」と聞いたら
「もっとサンタを上に貼ってほしかった~な!!」・・・と。
彼なりのイメージがあったようです。
先日の公演時に、ファイナルの立見席の発売をしていましたが、8000円でした。
立見席なんて売ることがあるんだ!!~と驚き
何枚売れたのか・・・気になりますが~大したものです。
mhさんも未知の世界であったようで~貴方に教えられるばかりではなく
you tubeも、ブログUPした甲斐があり、私としては・・・嬉しいです。
いつも辛口のmhさん、
お孫さんの誕生・・・おめでとうございます。
来年は、も少し・・・ジージバーバの心境が加味できるよう
お釈迦様の弟子として修業を積むことを・・・お願い申し上げ~来年も( `・∀・´)ノヨロシク!!
~♪(*b'v'd)うひゃひゃ~元・戦友の moanlisaより
今年一年間ありがとうございました。
読み逃げばかりですみません、反省しています。
来る年も懲りずにお付き合いの程宜しくお願いします。
来年がmonalisaさんにとっていい一年になりますように・・
良いお年をお迎えください。
読み逃げばかりですみません、反省しています。
来る年も懲りずにお付き合いの程宜しくお願いします。
来年がmonalisaさんにとっていい一年になりますように・・
良いお年をお迎えください。
管理人のみ閲覧できます
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hotterさん、明けましておめでとうございます
私も、読み逃げの時も・・・お互いさまで~今年も( `・∀・´)ノヨロシクお願いいたします。
facebookで、交流することになると、
ブログへのお出ましは・・・ますます~遠のくかもしれませんね!?
でも、よりhotterさんに近づけた感じです。
2016年が、hotterさんにとって良き年でありますように~
facebookで、交流することになると、
ブログへのお出ましは・・・ますます~遠のくかもしれませんね!?
でも、よりhotterさんに近づけた感じです。
2016年が、hotterさんにとって良き年でありますように~
鍵コメさん、明けましておめでとうございます。
情報量の多さに驚きながら・・・毎日覗かせてもらっています。
お家周りの花々に・・・イベントでのオーナメントの充実も
見習うところが沢山あって~そのセンスに憧れています。
今年も、いろいろ学ばせてください~ね。
お家周りの花々に・・・イベントでのオーナメントの充実も
見習うところが沢山あって~そのセンスに憧れています。
今年も、いろいろ学ばせてください~ね。
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本当に今年は精力的に定期的にブログを更新されましたね。
知らない世界のことをたくさん教えてくださり、とても楽しかったです。
それだけ多方面にわたってmonalisaさんご自身が興味のアンテナを張り
いつも情報も収集していらっしゃるたまものですから素晴らしいです。
私は行き当たりばったりのところもあり、ブログの更新は本当に気任せです。
遠くに住む弟などコメントはしてくれませんが読んではくれているようで
時々メールで「ブログの更新がないけれど、元気ですか?」などと
聞かれてしまいます。
来年も monalisa流で楽しませてください。