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2017-10

雷乃収声(ダージリン紅茶) - 2014.09.23 Tue

『二十四節気』の『白露』の次は、『秋分』です。
秋分では昼夜の長さがほぼ同じ~と言われていますが、実際には、昼の方が夜よりも長いのだそうです。
日本付近では、年による差もありますが、平均すれば昼が夜よりも約14分長い・・・とか。

この秋分の初候(四十六候):9月23日~27日頃は、 雷乃収声(らい すなわち こえを おさむ):
雷が鳴り響かなくなる・・・と言う事です。雷鳴は放電現象が発生したときに生じる音ですが、秋になると、
放電の熱量が小さくなるので、雷鳴の音量も小さくなる・・・遠雷は夏の終わりを告げる雷です。
秋のデザイン
【花材】コミボウ、ゲットウ、ツルウメモドキ、木の実、葉、オンシジューム、ガマズミ

秋の夜長、何故か恋しくなるのが温かい紅茶です。
美味しい紅茶を頂きながら読書・・・なーんてね、ゆっくりした時間を持ちたいものです。
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11年前、世界屈指の高級茶葉ダージリン・ティーの産地として知られる『ダージリン』に行きました。
カンチェンジェンガ

ダージリンでは、世界一のオーガニック紅茶園「アンボティア」のオーナーのゲストハウスに2泊して、
早朝ジープを連ねてタイガーヒル展望台(標高2590m)で見たご来光と世界第三位の霊峰カンチェンジェンガ
(8586m)をはじめヒマラヤ連峰の朝焼けは、つい先日の出来事のように思い出されます。
タイガーヒルからカンチェンジェンガを望む ご来光

ダージリンは11月が気候が一番安定する乾期だそうで、一緒に連れて行ってくださったTさんが
「もう一度いかがですか?」とツアー案内を送ってくださいました。
Darjeeling.jpg

白銀のヒマラヤ山麓にあるダージリン高原は雪が降ることはめったにありません。
ダージリンとはチベット語で雷を意味するドルジェー(Dorjee)があるところ(Ling)に由来するとも云われて
いるように、広大な標高2100mの茶園には落雷が多く、稲妻が空気中の窒素化合をもたらし茶葉の成長を
促進する気象条件に恵まれていて、ダージリン紅茶の独特の風味は文字通り、天然の産物と言えるわけです。
アンボテイア茶園

お世話になった「アンボティア茶園」は、オーストリアの人の智学者ルドルフ・シュタイナーの提唱する
バイオ・ダイナミック農法に基づいた有機栽培を行っていました。
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バイオ・ダイナミック農法とは、有機栽培の一種で、農薬と化学肥料を使わず月やその他の天体の動きが
植物に与える作用を重視した農業暦を用いた栽培で・・・ただし重視しているのは重力や放射線などの実際の
力学的な作用ではなく、占星術などで培われた知識を元にしたスピリチュアルなものであって、太陰暦だけで
なく、黄道十二宮や惑星の位置と関連させて決定される農法なんだそうです。
darj247.jpg
みみず養成所。触れている壁は牛糞製。虫がつかず丈夫だ・・・という

それは、ミネラル・植物・動物・人にいたるまですべてはお互いに依存しあって発展する・・・との理論で、
土壌・種まき・収穫などすべての活動は陰暦のリズムと連携している・・・というものです。

バイオ・ダイナミック調合の一例ですが、牛糞を角に詰めて4ヶ月ほど地中に埋めるのです。
陰暦は宇宙のリズムに基づいており、四大要素の土・水・空気・火と占星術の4つの区分との不思議な
関連があるというのです。

またバイオ・ダイナミック農法では土壌の質を高める方法として、ノコギリソウ・カノコソウ・カモミール・
とげをもつイラクサ・オークの樹皮・タンポポなどを調合し、堆肥の山に注入する。
すると、堆肥の中に濃縮された力が生まれる。これを「カオスのちから」といっているそうです。
調合剤

牛はバイオ・ダイナミックの中心的存在。牛糞は牛の角に詰められて冬の間、地中に埋められる。
春に掘り起こされると、非常に強力なカオスの調合剤になるのだそうです。
当然ですが、牛糞も農薬汚染されていない草を食べる牛に限定され、農園内で飼育されています。
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牛の角に牛糞を詰めたバイオダイナミック特別肥料の残骸。角50本を50㍑の天然雨水に溶かすと1㌶に効果があるという

「よいお茶づくりはヒトづくり」をモットーとしたこの茶園では社会支援も熱心。
独自の教育システムで学校も併設していて、我々は、日本からの親善大使として交流を持ちました。
org2151.jpg

カンチェンジュンガから吹く風は、茶畑を薄いベールのような霧で覆い、春摘み茶葉は「ファーストフラッシュ」、夏摘みは「セカンドフラッシュ」、そして秋摘み「オータムナル」と言います。

セカンドフラッシュは、他の収穫期と比べ高品質とされ、高値で取引されているようです。
宇宙の摂理から生まれた私たちの体調が月の満ち欠けに影響されるように、
お茶づくりにも宇宙の天体の動きに合わせて世話をして、満月の時期に摘み取られた年に一度しか採れない
貴重な紅茶を『Moon Tea』といい、この茶葉は、世界一高い紅茶として取引されているそうです。
それは、満月時に、茶樹は樹液循環が最高潮になり、茶葉は滋養に溢れる若返る活力を蓄え、
バイオダイナミック有機栽培ならではの自然の神秘に満ちた活力があって、香りや味覚を舌だけでなく
体で美味しさを感じる不思議なパワーを持っているからなのです。
darj239.jpg darj228.jpg

生産ロット毎のテイスティングサンプルが出た時点でほとんどが注文が決まってしまうアンボテイア紅茶は、
オークション市場に出回ることはないそうで、この貴重な体験をさせてくださったTさんからのご紹介で、
年2回お取り寄せの機会を頂いています。

今春は、アンボテイア茶園の初摘み「朝霧」(Morning Mist)と名付けられた逸品SFTGFOP1を
買い求めました。ファーストフラッシュですので、茶葉は紅茶というより、緑茶に近いイメージで
見た目とは違ってとても面白い味わいで、喉越しに甘い香りがしてスッキリとした飲みやすい紅茶でした。
26P1130028.jpg

このダージリン茶園を訪ねるインドの旅では、我々が乗ることが出来なかった
世界遺産「トルトレイン乗車」や素晴らしいタージマハール、アグラ城観光も計画されています。
ind054.jpg ind035.jpg

インドの旅、いかがですか?
お問い合わせは、TEAGROUP.JPまで 


さて、妹が銀座『伊東屋』で、個展を開いています。

K.ITOYA B1 山宮律子 銅版画展「ふしぎな樹」 9月1日(月)~30日(火)
花と人をテーマにし、鮮やかな色彩を施したちょっとユーモアのある作品ですので、日ごろの疲れをきっと癒してくれることでしょう。
 不思議1 不思議2
(銀座伊東屋さんの建て替えに伴い、フレームコーナーは大通りから1本裏に入った「K.ITOUYA」の建物のB1に移動しました。新しいショップはシックでアダルトな雰囲気に変身してます)
展示では「色鮮やかな花」と「キュートな人物」たちが並び、恒例のミニ版画も沢山展示販売があるようです。 1ヶ月間の展示ですので、銀座にお越しの際は是非見てやってください。


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● COMMENT ●

紅茶の茶葉の生育に稲妻が?

monalisaさん、

ダージリンの名の由来が雷とは・・・・そしてまた稲妻が空気中の
窒素に作用して葉の育成を促進するとは・・・・
やはり紅茶は高地で栽培されるのが理にかなっているのでしょうか?

牛糞が詰められている牛の角にはびっくり! 
写真から見て何かの骨らしいとは思いましたが、角とは!、
牛糞だけでもいい飼料になるのですから、
そこに角の成分が溶け出せば
鬼に金棒かしら。

ikさん、今晩は~

ikさん、茶葉の全窒素の約1/5はカフェインの窒素で、その他の窒素化合物としては、アミノ酸、アミド、たんぱく質、核酸等で占められているそうですが、そのうちの水溶性のアミノ酸は紅茶液に溶け出して、うま味を出しているそうです。

茶葉に含まれるアミノ酸等の窒素化合物の含量を増加させることで高品質化が図られ、市場での入札単価の上昇につながっているそうです。

窒素肥料の吸収は地温が10℃を超える3月中下旬頃から12月上旬頃まで行われますが、年間吸収量は6~8月に多く、年40~50%が集中する。施肥時期としては春肥が3月上旬から4月上旬、夏肥が5月上旬から下旬と6月下旬から7月上旬、秋肥が8月中旬から9月上旬と10月上旬から11月下旬に、茶樹の窒素吸収を重点的に行うよう施肥管理が行われているそうです。

窒素肥料の年間吸収量が6~8月に多く、年40~50%が集中する・・・まさにこれがセカンドフラッシュが高値で取引される由縁なのかしら・・・と~

ダージリン高地は、日中と朝夕の温度差が大きく毎日何度も霧が発生し、ヒマラヤの冷たい風がその霧を晴らすと言います。2泊して、早朝茶園周囲を散歩・・・本当に、空気まで美味しいんです。

ikさん、ブログを書くにあたって、ちょっと端折って記述した部分があること、反省しています。
アンボティア茶園と同様に、バイオダイナミック農法を行っている『マカイバリ茶園』のホームページには
より詳しい資料が載っています。
http://www.makaibari.co.jp/sekai/biodynamic.html

私たち人間が月の満ち欠け影響を受けていることの再認識や
心臓の役割、消化の役割、分泌の役割など、人間の体内で生命維持に必要な主な臓器の役割が
シュタイナーの提唱するバイオダイナミック農法では、土に撒かれた調合剤によって
土が人間の体のように働き始め、生命力豊かな土に育つHolistic(全体的なつながり)であり、
ひとつが欠けても機能しないという理念で茶葉が育てられていることを
この旅で気付かされました。

妹が我が家の庭を見て「薔薇たちに栄養が足りないようだね~」と。
ゆっくり植物に向き合う時間が欲しいです。

秋の雑木林をノシイカにしたような、活花というより死に花というか、オブジェって言った方が適切でしょうかね?
モナリザさんの作品かどうか知りませんが、なかなか斬新だと思います。形が正方形っぽい(少し菱形ではありますが)のを妹さんの展覧会パンフレットの挿絵のような楕円にするとか、木の形にするとか、もっと大胆な菱形にするとかしたら、材料がもつ味わいも深まるかも、などと活花や絵画の鑑賞眼に恵まれていない私の、理屈っぽい感想です、全く的外れかと思いますが。
話が変わりますが、何でも鑑定団というTV番組で取り上げられる骨董品の価値、言い当てるのは難しいですねぇ。感覚的な評価で最後は決まるのだと思いますが、一通りの基礎知識がないと、ガラクタか掘り出し物か、全く判りません。我が家には思い出の品はいくつかありますが、掘り出し物というか価値が高いものは、100grの金塊か、5百円玉が沢山詰まった招き猫の貯金箱しかありませんから、鑑定眼が育まれることはありません。

mhさん、今晩は~

ノシイカ、懐かしいですね。
勿論、私の作品です。
今回のテーマが「雷乃収声」・・・つまり、雷をイメージしてUPしました。
本当~、いつの作品だったかしら?
言われて見返して、もうちょっと分かりやすい写真に差し替えましたけど
やっぱり4年前はミラレースでなかったから立体感がイマイチかも~ね。
秋色満載。珍しい花材を使ってますから・・・でも、批評し甲斐があっていいじゃあないですか。
さすがmystery hunterさん、不思議を紐解いてくスルーしないで表現してくださって・・・ありがとう。

骨董品ですか?
我が家には、それがどれほどの価値があるか分かりませんが、大事にしているものがあります~よ。
イイものは、スポッと手に収まり、手放したくなります。
鑑定眼は、いっぱい目で見ていっぱい触って身に付くものなんでしょうね~きっと・・・。

紅茶一つとっても奥が深いものなんですね。
牛も人間だけでなく、紅茶にも恩恵を与えてくれるなんて
なんてスゴイ動物なんだろうって思いました。
インドで神の使いだっていうのも、妙に納得しちゃったりして。

monalisaさんは、いろんなことに造詣が深くてびっくりします。
人生は毎日勉強ですね。

今日は温かい紅茶より冷茶が飲みたい気分です。
台風の影響でしょうか、夏に逆戻りの陽気です。

行方不明事件も最悪の結果となりましたが、
何時もの日々に落ち付いてきました。

riomanさん、今晩は~

知っているのと知らないのでは・・・大違い!?。
いや~、大した違いはないかもしれないけど、知る機会があったら知っておいた方がいい~ね。

このバイオダイナミックの事は、いつかブログに書こうと思っていたけど
もう少し勉強の余地があるみたい。
バイオダイナミック農法は、ワインにも応用されているらしい~よ。

> monalisaさんは、いろんなことに造詣が深くてびっくりします。
> 人生は毎日勉強ですね。
  イヤイヤ~、広く浅くで・・・学びたい事ばかりです。
  ハイ、勉強の日々です。

hotterさん、今晩は~

寒々しい事件も、犯人逮捕でご近所さんホッとしたことでしょう~ね。
 
東京は、日中ちょっと暑かっただけ・・・。

温かい紅茶、頂きました~よ。

珈琲や紅茶は、夏でもhotなんですよ・・・実はね。

先日はこんな貴重な紅茶をいただき、ありがとうございました。
コメントを送信したつもりだったのですが、入っておらず、遅くなって申し訳けありません。m(_ _)m
こだわりのオーガニック栽培の紅茶。今まで飲んだ中で恐らく一番美味しいと思います。^ ^
バイオダイナミック農法、私も知りませんでした。肥料にもこだわれば、あれだけの味になるのかぁ・・・、とつくづく感心しました。(笑)

Reveilleさん、おはようございます~

自分のお仕事がありながら、ブルーベリーなどの果物や野菜栽培にとっても研究熱心なReveilleさん。
先日は、ブルーベリーたくさん、ありがとうございました。
このバイオダイナミック農法を知ったのは10年以上前のこと。

農薬を使わない分たしかに農薬を使っている畑に比べて
畑中の微生物の多様性や数については、多いようですが
今ではもっと進化した有機栽培もあるようで、
調剤や太陰暦を用いた農法が特に優れている証拠は全くない・・・とのwikiの説明がありました。

でも、ダージリンのあの地に立って、朝靄に包まれ育まれている茶葉の光景を見たら納得。
そして、紅茶を飲んで・・・また納得です。

Reveilleさん、私は今、マレーシアのクアラルンプールにいます。
姪の結婚式で、こちらに来ましたが、無事行事を済ませ
昨日は、マラッカまででかけ、今日はクアラルンプールの市内観光をします。
また、帰ったら報告しますので・・・・お楽しみに~。


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